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萩原建設工業が「はばたく中小企業300社」選定 DX化の取り組みで、管内唯一

選定証を掲げる萩原副社長。背後のモニターでは、遠隔カメラを用いて本社から現場の様子を確認できる

 萩原建設工業(帯広市、萩原一利社長)が、経済産業省が認定する2023年度の「はばたく中小企業・小規模事業者300社」に選ばれた。3次元データやVR(仮想現実)技術、AI(人工知能)などを活用して、工事現場や事務作業のDX(デジタルトランスフォーメーション)を進め、業務効率化に取り組んできたことが評価された。(吉原慧)

 北海道経済産業局の推薦で、「DX分野」で選ばれた。道内企業は13社、十勝管内では唯一の選定。

 3次元データから工事現場の3Dモデルを作成して建設工程のシミュレーションに活用した事例や、AIや遠隔操作のカメラを導入して施工管理に役立てる事例、ICTによる現場の省力化など、近年進めてきたDX化の取り組みが評価された。

 同社は22年6月に業務改革推進グループを設立し、人手不足や働き方改革への対応のためDX化を促進。3Dモデルによる建設工程のシミュレーションでは、国土交通省の「インフラDX大賞」の優秀賞を受けており、「(DX化の取り組み全体で)社員1人当たりの年間の残業時間を、23年度までの3年間で平均100時間削減できた」(同グループ)と成果を強調する。

 萩原一宏副社長は「DX化によって、現場作業を省力化したり、現場の事務作業をバックオフィスで担えたりする。現場とバックオフィスの業務平準化を図り、さらに残業時間削減を進めたい」と話した。

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