ポケカ世界大会、柏小の松平さんが2年連続出場 悔しさばねに優勝目指す
帯広柏小学校4年の松平幸太朗さん(10)が、8月に米ハワイ州のホノルルで開かれるポケモンカードゲーム(ポケカ)の世界大会(PWCS)に、日本代表として出場する。世界大会出場は、38位の結果だった昨年に続く2年連続。松平さんは「去年の悔しさをばねに今年こそ世界1位を目指したい」と意気込んでいる。(松崎篤嗣)
松平さんは2月18日にマリンメッセ福岡(福岡市)で開かれた大会「チャンピオンズリーグ(CL)福岡」のジュニアリーグ(小学生以下)に出場。6勝1敗で決勝トーナメントに出場し、3位の成績を収めた。同大会では上位4人に世界大会の出場権利が与えられるため、再び日本代表に決まった。
ポケカは60枚の山札(やまふだ)=デッキ=からカードを出し合い対戦する。松平さんは昨年のシティリーグやPJCS、世界大会ではいずれも、強い翼を持つ人気ポケモンのルギアを軸とした「ルギアVSTAR」デッキを使用していたが、大会規定の変更などの影響で、横浜や京都で行われたCLでは結果が振るわず、苦戦が続いた。
毎日学校や塾を終えてからビデオ通話アプリを使用したリモートポケカや帯広市内での大会で腕を磨き、休日は午前8時から夕方までポケカ漬けの一日もあったという。
そうして臨んだ福岡CLでは、昨年11月ごろから練習していた「リザードンex」を使用。空を飛んで炎を吐く強力なアタッカーのリザードンと、毎回の手番で好きなカードを選んでプレーできる「ピジョットex」を組み合わせたデッキで、松平さんは「ゲーム中で色んなプランを選びながら戦えるのが好き」と話す。
松平さんは昨年、地区予選大会で好成績を収めて出場した日本代表決定戦(PJCS)で優勝。横浜市で開かれた世界大会に日本一としてシード権を得て出場した。ただ、海外の選手との意思疎通に時間がかかるなど不運が重なり、最終戦績は3勝2敗2分け38位と悔しさの残る結果だった。
松平さんは「2年連続で日本代表になれたことがまずうれしい。せっかく出られるなら今度こそ世界一になりたい」と話す。幸太朗さんをサポートする父知幸さん(36)は「練習しても成果が出ず苦しい期間が長かったけど、2年連続で夢の世界に手が届いたことが本当にうれしい。努力して掴んだ切符なので、ぜひ世界一を目指してほしい」と話していた。