清水町産黒にんにく、あずき茶、あんこ…インドネシアで好評 輸出の販路拡大へ
【清水】清水町の農産物がインドネシアで高い評価を得ている。10日までインドネシアで開かれている北海道十勝清水町フェアでは、JA十勝清水町(氷見隆雄組合長)が現地の日本食料理2店舗(ジャカルタ)に黒にんにく、あずき茶、あんこ、十勝清水産大豆使用の納豆などの食材を提供。今回のフェア成功を足掛かりに、海外への販路拡大を見据えている。
フェア開催は、同農協が昨夏に台湾で開かれた「FOOD EXPO」に出展したことがきっかけ。商談の中から輸出の可能性を感じ、インドネシアでの輸出実績のある企業へ積極的に黒にんにくやあずき茶などを売り込んだ。興味を示した企業の仲介で昨年12月に現地を視察し、1月11日から1カ月限定のフェア開催にこぎ着けた。
現地日本料理店で食材の使用を継続
現地の日本食レストランでは、黒にんにくを混ぜたカレーライスや納豆巻き、あずき茶を煮出したジェラートなど素材の味を生かした料理が提供された。店内には清水町の農産物をPRするポスターも貼られた。一部食材が品切れになるほどの盛況ぶりを受け、フェアに参加した店舗では黒にんにく、あずき茶、あんこを継続的に使用していくことが決まった。
同農協は今後、農産物輸出に向けた本格的な手続きを踏んで輸出強化へ取り組む。同農協の担当者は「十勝清水産農産物の品質の良さが非常に高い評価を頂いた。何十トン、何百トンの規模ではないが、今回のフェアを足掛かりに輸出強化へつなげていきたい」と話していた。(小野寺俊之介)