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帯広出身・八鍬監督が手掛ける「トットちゃん」 黒柳徹子さん小説をアニメ映画化

映画「窓ぎわのトットちゃん」のメインカット((C) 黒柳徹子/2023映画「窓ぎわのトットちゃん」製作委員会)

 帯広市出身のアニメーション監督八鍬新之介さん(42)が監督・脚本を手掛け、黒柳徹子さんの小説をアニメ映画化した「窓ぎわのトットちゃん」が8日、全国東宝系で公開される。帯広市内のシネマ太陽帯広(西3南11)でも同日から上映される。(高井翔太)

 八鍬さんは帯広若葉小、帯広第八中、帯広柏葉高、日本大学芸術学部卒。2005年にシンエイ動画に入社。「映画ドラえもん のび太の月面探査記」などで監督を務めた。

 「窓ぎわのトットちゃん」のアニメ化のきっかけは、八鍬さんが父親となり、子どもが犠牲となるニュースを日々目にする中で湧いた気持ちだった。「自分の子どもが大人になった頃、未来の社会はどうなっているのか。未来の現実社会と向き合うにあたり、世代を問わず、何らかの気付きと力を届けられる作品を作れないだろうか」。そう考えたときに全ての要素が描かれた原作に目が留まった。

映画「窓ぎわのトットちゃん」の一場面((C) 黒柳徹子/2023映画「窓ぎわのトットちゃん」製作委員会)

 2019年から本格的に企画が始動した。黒柳さんから直筆の書き込みをもらい、約1年かけてシナリオを練った。正式な映画化の承諾はシナリオ完成後にもらったという。

 同映画には戦争、差別、障害、子どもとの向き合い方など、さまざまなテーマが込められている。

 八鍬さんは「子どもや若い世代には知らなかったことや、初めて接することもたくさんあると思う。そうした疑問や感想を、親や大人と話し合っていただける機会になれば」と願っている。

黒柳徹子の小説をアニメ映画化した八鍬監督

3日「徹子の部屋特別編」に出演
 公開に先立ち、八鍬さんはテレビ朝日系のHTB(北海道テレビ)で3日午前10時半から放送される「徹子の部屋特別編」に出演する。トットちゃん役の大野りりあなさんも出演し、作品の魅力や制作の秘話などを紹介する。

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