ベリーダンス関西大会で中井さん準V、三浦さんは決勝進出
関西地方で最大規模のベリーダンス大会「第7回関西コンペティション」が12日、大阪市で開かれ、ファンベール部門ソロで、帯広市のベリーダンスインストラクター中井由佳さん(40)が準優勝の好成績を残した。幕別町のダンサー三浦聡美さん(38)も決勝進出を果たした。
中井さんは、海外からの出場者もいる中で結果を残し、「入賞は難しいと思っていたので、驚いた」と喜んでいる。三浦さんは、入賞を狙っていただけに悔しさをにじませつつ、気持ちを新たにしている。
ファンベールとは、扇に150センチほどの布を付けた扇子の小道具。2人は昨年の大会で同部門のデュオに出場し、息の合った演技で優勝に輝いた。優勝すると同じカテゴリーには出場できないため、今回はそれぞれソロで挑んだ。
昨年優勝した部門だが、ソロではステージの空間や時間を1人で埋める必要があるため、見せ方などで異なる難しさがある。2分半の予選は動画審査で、本選はステージに立ち3分間の演技をする。
帯広の「アトリエ KAZU」で制作した衣装で臨み、自然と人間の共存の難しさを表現した。1番手という採点競技では不利な出場順で、布が足に引っかかるミスもあったが、ファンベールを2本同時に持ったり、時間差で回したりするなど独創的な技を取り入れてカバーした。市内のベリーダンススタジオ「デザートローズ帯広」で指導しており、「身に付いた技術を共有して、私たちに続く人が出てきてくれたら」と今後を見据えている。
赤と黒の衣装でタンゴのリズムに乗り舞った三浦さんは、出場者のレベルが上がっていたことを実感。「決勝の11人に残ったのはうれしいが、入賞したかった。踊りを振り返って次に生かしていければ」と述べた。(高井翔太)