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日高山脈襟裳 国立公園化に向け公園計画の概要を発表 来夏の指定目指す

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 環境省は9日、日高山脈襟裳国定公園の国立公園化に向けた公園計画の概要を発表した。公園区域は日高山脈一帯とアポイ岳周辺、豊似湖周辺、襟裳岬やその周辺海域。陸域の面積は現在の2・37倍の24万5668ヘクタールで国内最大の国立公園が誕生する。中央環境審議会への諮問・答申を経て、来年夏ごろの指定を目指す。同省は同日午後から計画に対するパブリックコメントを開始した。

 指定されれば国内35カ所目の国立公園となる。海域を含めた面積は25万2178ヘクタール。

 「特別保護地区」(公園の中で特に優れた自然景観、原始状態を保持している地区)は、日高山脈の主稜線(りょうせん)一帯を拡張し、国定公園の1万9496ヘクタールから4倍近い7万3743ヘクタールとなり、特別保護地区の面積としても国内最大となる。日高山脈主稜線とアポイ岳の高山植物群落地域、幌満ゴヨウマツ自生地といった、高山植生、針葉樹林、広葉樹林、針広混交林などを保持する地域を指定し、公園の核心部として厳重に保護していく。

 利用施設計画は、国定公園の計画をベースとし、既存の施設を中心とした園地や宿舎、避難小屋、野営場、車道、歩道などを活用する。単独施設(避難小屋や宿舎など)は20カ所を計画し、十勝側では中札内村の札内川ヒュッテ、札内川園地キャンプ場、日高山脈山岳センターの3カ所を位置付けた。

 公園の名称は未定で、中央環境審議会で決定する。名称を巡っては、十勝と日高の自治体が「十勝」を盛り込むことを要望している。

 12月中にパブリックコメントとして提出された意見や回答を公表、来年の春ごろに中央環境審議会に案を諮問・答申する。パブリックコメントの受け付けは12月8日まで、電子政府の相談窓口の意見提出フォームや郵送、ファクス、Eメールで受け付けている。
(澤村真理子)

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