帯商「夢大賞」に土谷特殊農機、奨励賞にそら
帯広商工会議所(帯商、川田章博会頭)は1日までに、今年度の優良企業表彰「夢大賞」に土谷特殊農機具製作所(帯広市、土谷賢一代表取締役)を選んだ。同奨励賞には、そら(同、米田健史代表取締役)を選出した。(佐藤いづみ)
夢大賞は昨年度に帯商創立100周年記念事業として創設。地域発展や業界進展に貢献した企業の功績をたたえるもので、今回2回目。高橋克弘副会頭をトップに7人で選考委員会を複数回開き決定した。
土谷特殊-は1933年創業(48年法人化)。酪農機器の製造や販売、メンテナンスのほか、自然冷熱利用のアイスシェルターやバイオガスプラントの製造・設置などの環境事業も手がける。特にバイオガスプラント分野の第一人者で、再生可能エネルギーの利用促進によって産業界全体の発展に寄与しているとした。今年90周年を迎えた。
そらは地方創生を掲げ、米田氏らが2020年に設立。ふるさと納税型クラウドファンディングの寄付を活用し、運営する中札内村フェーリエンドルフ内に温浴施設などを建設。ふく井ホテル(帯広)の子会社化や、藤丸(同)の再建スポンサーを務めてきたことなどが評価された。
1日正午から市内の北海道ホテルで表彰式が行われ、高橋副会頭らが見守る中、土谷氏や米田氏が川田会頭から金箔(きんぱく)をあしらった特製盾などが贈られた。土谷氏は「バイオガスプラント事業ではエネルギーの地産地消に取り組んできた。今後も夢に向かって頑張りたい」、米田氏は「藤丸再建は苦労の連続だが、引き続き頑張っていきたい」と話した。