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馬車BARの「ムサシコマ」とかち観光大使に 人間以外初

馬車を引くムサシコマ(辰巳勲撮影)

 帯広中心部を走行する「馬車BAR」のムサシコマ(オス、11歳)が1日付で、十勝観光のPRを担う「とかち観光大使」の委嘱を受けた。所管する十勝総合振興局と十勝観光連盟によると、同制度創設以来、人間以外の“就任”は初とする。「夜の十勝観光の名物の中核を担う存在。さらに十勝観光をプロモーションしてほしい」と期待している。

 馬車BAR事業は、「ホテルヌプカ」を運営する十勝シティデザイン(帯広、坂口琴美社長)が中心部活性化などを目的に2019年から開始。ムサシコマはばんえい競馬の元競走馬で、事業開始当初から引き馬として活躍、「コマちゃん」の愛称で知られる。

 同大使は継続的に十勝の魅力を発信することなどが役目。ムサシコマは帯広コンベンション協会が推薦団体。同振興局などは「馬車BAR自体が十勝の重要な観光コンテンツ」などと評価する。

 十勝シティデザインによると、コロナが5類に移行した今春以降、利用は回復基調で、18人定員が満席になる日も増えたという。月・火・金・土曜の午後6時から3回運行している。同事業を担当する永田剛さんは「乗客や道行く人に人気があるムサシコマ。役割が与えられたことで十勝PRをさらに頑張る」とした。

 同大使は13年に創設。今年はムサシコマのほか、森田浩幸さん(福祉理美容師)と星乃夢奈さん(モデル、女優)が新たに委嘱され、同大使は計64人と1頭になった。(佐藤いづみ)

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