十勝のガソリン値戻し 22日以降178円超へ
十勝管内のガソリンスタンド(GS)は22日以降、セルフ式レギュラーガソリン価格を1リットル当たり4~6円程度値上げし、178~181円ほどになる見込み。帯広市内では今週、最大6円値下がりする激しい価格競争があり、消耗戦に耐えかねて値戻しとなる形だ。
市内では12日夕方から価格競争が起き、多くのGSが4~6円値下げした。一部の町村でも引っ張られて大幅値下げするGSがあった。全国平均は180・3円(石油製品価格調査)と180円を超えており、管内の安値が際立っていたが、「赤字すれすれ」(GS関係者)という安値は長くは続かない見込み。
GS各社の仕入れ値は17日以降2・4円上がっており、業界関係者は「本当は値戻しの6円と合わせて8円以上値上げしたいが、今回は6円の値戻しにとどまりそう」と話す。
24日には、国の補助金の縮小も控えており、帯広地方石油業協同組合の青柳照夫副理事長は「価格競争から値下げが起きたが、原油価格や仕入れ値は上昇傾向のまま。このまま原油が高騰すると、月末にも市内で180円台に到達してもおかしくない」と話している。(吉原慧)