ポケモンカード世界大会、帯広の松平さん健闘 7戦3勝も38位 「またこの舞台に」
【横浜】人気ゲーム「ポケモン」の世界一を決める「ポケモンワールドチャンピオンシップス2023」は12日、横浜市内で大会2日目が行われ、カードゲーム部門のジュニアリーグに出場した帯広柏小4年の松平幸太朗さん(9)は、38位だった。日本代表の一人として初出場の大舞台で健闘したが、惜しくも入賞には届かなかった。
国内大会で優勝して日本1位としてシード権を獲得した松平さんは、大会2日目の12日から登場。スペインや韓国、南アフリカなどの代表と計7戦をした。
ポケモンカードゲームは、ゲームに登場するトレーナーやグッズを使い、互いにポケモンを戦わせて勝敗を決める。1本勝負の国内大会と異なり、世界大会では2本先取で最大3試合「BO(ベストオブ)3」で対戦した。
松平さんは初戦を引き分け、2戦目は敗れたが、3、4戦と勝利した。残り3戦を全勝すれば決勝トーナメント進出が見込める中、5戦目はイタリアの選手との対戦。1対1で迎えた3本目は優勢に進めたが、50分の制限時間を迎えて引き分けに。カードシャッフルを巡る意思疎通に時間がかかるなど、国際大会ならではの試練を経験した。
この引き分けで決勝トーナメントへの進出が絶望的になり、松平さんは「(あのまま続けば)勝っていたのに…」と悔し涙を流してうなだれた。その後は1勝1敗で最終成績は38位。ベスト32の上位賞には入れなかったが、初参戦の世界大会で約170人の精鋭相手に3勝2敗2分けの結果で、大健闘と言える戦績だった。
松平さんは全日程を終えた後、流れる涙をこらえながら「今回の結果はとても悔しかったけど、また来年ここに戻ってきて、今度こそ世界1位になりたい」と決意を述べた。父親の知幸さん(35)は「盤面の整理やターンの進行の仕方など、反省すべきところはあった。来年はこの悔しさをバネにして、また頑張ってほしい」と話していた。(松崎篤嗣)