森林レク励み全国表彰 ひがし大雪センターとぷれいおん 美しの森づくりコンクール
全国森林レクリエーション協会(東京、三浦雄一郎会長)が主催する第35回森林レク地域美しの森づくり活動コンクールで、NPO法人ひがし大雪自然ガイドセンター(上士幌、河田充代表理事)が第3席の協会会長賞を受賞した。NPO法人子どもと文化のひろば「ぷれいおん・とかち」(帯広、今村江穂理事長)も特別奨励賞を受けた。どちらも森の環境を生かしながら、人材育成や交流の場づくりを進めた活動が評価された。(大海雪乃、大健太郎)
同コンクールは、景観の保全・向上のための森林整備や、利用者の利便性向上のための施設整備、ボランティア活動か森林レクリエーションを通じた地域創生活動などを行っている団体が対象。今回は全国から29団体のエントリーがあり、6月上旬に東京で表彰式が行われた。
協会会長賞は、農林水産大臣賞、林野庁長官賞に次ぐ第3席で4団体が選ばれた。特別奨励賞は第4席で2団体が受賞した。
「地道な事業評価うれしい」
ひがし大雪自然ガイドセンター
ひがし大雪自然ガイドセンターは、2012年に森林管理署と「遊々の森における体験活動に関する協定」を締結。遊々の森は、林野庁が02年度に始めた事業で、子供たちの人格形成や幅広い知識の習得を図ることが狙い。
同センターは旧国鉄幌加駅でレクリエーション活動を展開。多くの人に森の変遷や、急増するエゾシカの侵入防止柵を設けて苗木を植樹。地元の小学生に森林の大切さを訴え、自然に触れる活動を行ってきた。その他、美化のための草刈りや、野生動物との共存の情報配信に取り組んでいる。
河田代表理事は「地道な活動が評価されてうれしい。今後もできる範囲で環境保全に力を入れていきたい」と力を込める。
「小中高生も呼び込みたい」
ぷれいおん・とかち
ぷれいおん・とかちは、協会会長賞に次ぐ特別奨励賞の2団体に入った。17年から市内の帯広の森を拠点に活動し、隔月で「あしあとの森」と題して森の保全活動を実施。毎回50人前後が参加し、未就学児の親子や高齢のボランティアなど異年齢が交流する場になっている。
あしあとの森事業の嶋野丈治代表は、「受賞ははぐくーむ職員やボランティアの協力のおかげ。今後は小中高生にも来たいと思ってもらえる活動にし、多くの人に自然の素晴らしさを感じてもらいたい」と意欲を新たにした。