大谷短大と道文教大が4年制編入で協定 管理栄養士資格取得など協力
【恵庭】帯広大谷短期大学(音更町、田中厚一学長)と北海道文教大学(恵庭市、渡部俊弘学長)は5日、恵庭市内で教育連携協定を締結した。管理栄養士の資格取得を目指して同大学に編入学する際などに協力し、地域社会に貢献する人材を共に育成する。
同短大では栄養士の資格を取って卒業後、管理栄養士の資格取得を目指して同大学へ編入する学生もいる。渡部学長が1月に「一大学で人材育成するのではなく、複数の大学が連携して一緒に育てる時代に入っている」と田中学長に働き掛け、話が進んだ。
同短大は香川短期大学(香川県宇多津町)と連携協定を結んでいるが、4年制大学との連携協定は初めて。
今回の協定により、帯大谷短大は道文教大への編入を希望する学生を支援、同大学側は編入生受け入れに当たり単位互換や入学金免除などを行う。健康栄養学科での受け入れからスタートし、将来的には他学科への編入や研究分野での連携なども想定している。
道文教大で行われた調印式で、田中学長は「管理栄養士を目指す学生の門戸を広げ、地域の学生のキャリアアップ、食の専門家を輩出する契機になる」とし、渡部学長は「十勝の優秀な人材が学んできた実績はあるので、つながりをより強固なものにしたい。卒業後は地元に戻り活躍するという流れも生まれるのでは」と述べた。(安藤有紀)