おびひろ動物園チンパンジーのヤワラ 来月仙台へ 繁殖目指す
おびひろ動物園(稲葉利行園長)のチンパンジー、ヤワラ(雌・30歳)が6月上旬、繁殖のため仙台市の八木山動物公園に移動することになった。
ヤワラは1992年6月に宮崎市フェニックス自然動物園で生まれ、2002年8月に兄のコウタ(雄、30歳)とともにおびひろ動物園にやって来た。現在、同園の雄のチンパンジーはコウタしかおらず、ヤワラは繁殖の機会がなかった。移動先では希少種の保全を目的とした繁殖を目指す。
同園によるとヤワラは人の動きをよく観察してまねをするなど、頭が良いという。同園は「新たな環境でのヤワラの幸せを職員一同願っている。残り約1カ月、ぜひヤワラに会いに来て」と呼び掛けている。ヤワラの移動で同園が飼育するチンパンジーは3頭となる。(近藤周)