たった一人の新入生 今年度末閉校の幕別・古舞小学校
【幕別】今年度末に閉校する幕別町の古舞小学校(猪股宏亮校長、児童11人)で10日、最後の入学式が行われ、在校生や教職員らが、新1年生の窪道夏太(かんた)さん(6)の入学を歓迎した。
窪道さんは、拍手を受けながら緊張した様子で会場の体育館に入場。担任の遠藤知里教諭の点呼に「はい!」と大きな声で返事し、在校生に「よろしくお願いします」とあいさつした。
猪股校長は「夏太さんの入学を心待ちにしていました。一生懸命、勉強や運動ができるよう、先生たちも頑張ります」と歓迎の言葉を贈った。
児童会長の佐伯怜哉さん(6年)が「運動会や学芸会、ひらがなやカタカナの勉強もあります」と学校生活を紹介し、在校生が歓迎のダンスを披露。幕別町の菅野勇次教育長、同校PTAの杉本宏俊会長も激励した。
キャラメル色のランドセルを背負って登校した窪道さんは「算数とかけっこを頑張りたい」と笑顔。式が終わると、保育園時代に一緒だった2年生の「クラスメート」と、仲良く過ごした。入学式を見守った両親の弘昭さん(38)、春菜さん(37)は「上級生と一緒に、伸び伸びと勉強や運動を頑張ってほしい」と目を細めていた。
1905年創立の同校は今年度末で118年の歴史を閉じ、札内南小学校に統合される。(松岡秀宜)
たった一人の新入生 今年度末閉校の幕別・古舞小学校