立候補予定者4氏が討論会 道議選帯広市区
十勝毎日新聞社は23日、帯広市内の本社ビルで、道議選帯広市区(31日告示、4月9日投開票)の立候補予定者の討論会を開いた。佐々木とし子氏(68)=共産・新=、清水拓也氏(48)=自民・2期=、鈴木仁志氏(63)=立民・新=、村田光成氏(55)=自民・1期=の4氏(五十音順)が参加。札幌への一極集中が進み地方の活性化や格差是正が求められる中、帯広市の課題やその対応については、中小企業の支援や働く場の創出、農業振興などの対策を訴えた。
中小企業の支援が重要 佐々木氏
新たな発想で始業誘致 清水氏
防災インフラ早期整備 鈴木氏
物流拠点バックアップ 村田氏
佐々木氏はコロナ禍で疲弊した地域経済に触れ、「コロナ関連の借入金返済が困難になる事態が広がっている。まちづくりの担い手、主役は中小企業。この支援は重要な課題だ」と訴えた。人口減対策として出生率向上へ女性が働きやすい環境づくりや子育て支援策をポイントに挙げた。
清水氏は、人口減少や少子高齢化の進行、中心市街地の衰退などの課題を挙げ、「仕事場を確保し、産業をしっかり振興していく。ゼロカーボンやデジタル社会という新たな発想による企業誘致を」と語った。移住者の受け入れへ、空き地や空き家の有効活用の必要性も訴えた。
鈴木氏は、地球規模の気候変動に伴う台風や水害の増加に危機感を示し、「市民の命と財産を守るために、高速道路の複線化や防災インフラの整備を早める必要がある」と強調した。中心市街地の活性化や少子化と人口減少問題についても「地域の持続に喫緊の課題」と語った。
村田氏は、持続的な農業生産には、土地改良基盤整備の推進と同時に、農畜産物を運ぶ物流対策も重要だと指摘。「(帯広市の)川西地区で物流拠点整備構想の中で進められているが、国と連携しながらバックアップしていく」と述べた。防災や地域コミュニティーの維持なども課題とした。
討論会は十勝毎日新聞社の高久佳也編集局長が司会を務め、他にも物価高騰対策や鈴木道政の評価などについて語った。
4氏の発言の詳細は25日付紙面や勝毎電子版に掲載する。OCTVコミチャン(デジタル11ch)では25日午後3時から放送する(25日午後9時、26日午後3時と同9時に再放送)。FM-JAGAでも25日午後8時から放送する。(道議選取材班)