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「ものづくり大賞」で経産大臣賞 ロケット「MOMO」でIST

2021年7月に打ち上げに成功したMOMO7号機

 「第9回ものづくり日本大賞」の受賞者が10日に発表され、大樹町の宇宙開発スタートアップ企業インターステラテクノロジズ(IST、稲川貴大社長)が観測ロケット「MOMO(モモ)」の宇宙空間到達を評価され、経済産業大臣賞に選ばれた。

 MOMOは2019年5月に打ち上げられた3号機が、民間単独では国内初となる宇宙空間到達に成功。21年7月には単月に2機連続で打ち上げに成功した。

 部品の製造、組み立て、打ち上げに至るまで「一気通貫」の開発システムを構築。低コストの宇宙輸送サービスの実現に向け、産学官民連携で取り組みを加速させている点が評価された。MOMOの実績をベースに人工衛星搭載用ロケット「ZERO(ゼロ)」の開発を進めている。

 受賞者は稲川社長と開発を担当する4人。今月下旬に表彰式が行われる。稲川社長は「受賞に恥じぬよう、日本の民間ロケット開発をリードし、誰もが宇宙に手が届く未来をつくるというビジョンを実現したい」とコメントした。

 ものづくり大賞は経産省、文科省などが連携し開催。準大賞に位置する経産大臣賞は13件が選ばれた。

 管内企業では第8回(2019年)で、ファームノート(帯広、小林晋也社長)が牛群管理システムで最高位の内閣総理大臣賞に選ばれている。(能勢雄太郎)

地域貢献賞に武田鉄工所
 北海道経済産業局は併せて「ものづくり地域貢献賞」(北海道経済産業局長賞)も決定。受賞者は8件39人で、十勝からは農業残さ物を燃料として活用する温風式熱供給装置「小型バイオマスバーナーユニット」を開発した武田鉄工所(帯広、米田真基社長)が受賞した。

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