そら、藤丸に3000万円分入浴券無償提供「閉店セールで販売活用」
地方創生ベンチャー・そら(帯広市、米田健史社長)は23日、運営する「十勝エアポートスパそら」(中札内)の入浴回数券3000万円分を、百貨店・藤丸(同、藤本長章社長)に無償提供すると発表した。そらは藤丸の事業再生スポンサー。来年1月末までの閉店セールを盛り上げるため、そらのメンバーらが24日から藤丸店内で同券の販売を担当するとし、その全売上は藤丸の収入とする。
そらは今月、藤丸の事業スポンサーを正式に受けた。受諾以来初の直接支援となる。
藤丸は、閉店のため解雇する全従業員への退職金など清算業務に向けた資金確保を進めている。協賛理由について、米田社長は「地域の皆さんに応援をいただいてはいるが、残念ながら売り上げ目標にはまだ達していない」とし、「当社にとっては大きな資金だが、閉店セールでできるだけ売り上げをつくり、新生藤丸に向けたスタートにつなげたいと決断した」とする。
店内で販売
そらでは、今年7月に開業した同スパの利用を促すため、通常大人入浴料1回1000円のところ、数量限定で10枚綴りの回数券(2032年6月末まで有効)を3000円で販売中。今回無償提供するのは、この特別回数券1万セット。来年1月から8000円に改定予定だったのを、来年1月末まで販売価格を据え置く。
藤丸での販売場所は1階エレベーター横。期間中、米田社長自ら売り場に立つことも予定している。(佐藤いづみ)