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帯北高サッカー部4季ぶりプリンスリーグ復帰決める、プレーオフ準V、3年生最後に大仕事成し遂げる

プレーオフで準優勝の結果を残し、4季ぶりのプリンスリーグ昇格を決めた帯北

 サッカーのU-18プリンスリーグ(PL)2022北海道プレーオフ(11月3~6日、札幌SSAPなど)に参戦した帯北(道東ブロック1位)が準優勝の結果を残し、来季のプリンスリーグ昇格を決めた。道内トップカテゴリー復帰は4季ぶり。選手権道大会(10月、旭川)での初戦敗退のショックから立ち直り、宿敵の札幌光星(今季PL7位)にもリベンジ。悔しい戦いが続いた3年生が最後の舞台で、大きな仕事を成し遂げた。(古川雄介)

悔しさ越えて札光星を撃破
 2013年にはPL制覇を成し遂げた帯北だが、以降は上位に入れず、19年のプレーオフで敗れて初の道東ブロック降格を味わった。20年はコロナ禍でプレーオフ(PO)が行われず、21年は道東を制したものの、PO1回戦で敗れた。今季は道東を12勝1分1敗で圧勝、POに駒を進めた。

 しかし選手権道予選で道文教大付属を相手にまさかの初戦敗退。自信を失いかけたが、POまでの短い期間に札幌大谷(今季PL2位)との練習試合に勝てたことで空気は変わった。「監督から『もっと自分を信じろ』と言われてスイッチが入った」と前北直哉主将(3年)。これまでの積み重ねを信じ、最終ラインのコントロールや、武器とするサイド攻撃、セットプレーを仕上げ直した。

 PO初戦の相手は、今夏のインターハイ道予選の準決勝で敗れている札幌光星。押され気味の前半、PKを与えた最大のピンチをGK關口紗介(3年)がファインセーブで救った。後半は帯北も好機をつくり、サイド攻撃で得たCKからのこぼれ球を、途中出場の佐藤凱(同)が押し込み、値千金の決勝弾となった。

 準決勝は駒大苫小牧(道南1位)を相手に勢いを持続。セットプレーで先制するも、相手も粘り1-1で延長へ。延長前半、前北主将が枠を狙って低い弾道のFKを放ち、こぼれ球を高見紘史(同)が押し込んだ。「攻め込む時間が多く、得点もレパートリーを増やしてきたセットプレーから。自分たちのサッカーができた」(前北主将)と胸を張る内容だった。

 昇格を決めた後の決勝は旭川実業2nd(道北)と対戦し、1-2で敗れた。これまで出場機会のなかった3年生もピッチに投入され、チームは先制点を挙げるなど互角以上の戦いを繰り広げた。

 片桐聡監督は「コロナ禍で活動が制限された年代だったが、今できることに集中して取り組んでくれた成果が昇格だった。3年間で感じたこと、学んだことを、人生に生かしてほしい」と、苦しい時期を乗り越えた選手たちをたたえた。

 3年間かなわなかった道内トップカテゴリーでの戦いは、オレンジ軍団が再び全国切符を手にするための後押しになる。前北主将は「3年生が最低限の結果を後輩たちに残せた。選手権の1回戦負けも、昇格もめったにできない経験。これを生かして1、2年生は強くなれると思う」と、夢を託した。

 今季の北海道PLを制した旭川実業と2位の札幌大谷が、国内最高峰のプレミアリーグ参入戦を控えているが、両校が北海道PLに残留した場合、PO2位の帯北と同3位の駒大苫小牧が昇格する。この場合、同1位の旭川実業2ndは、トップチームと同カテゴリーに同居できないため昇格しない。今季PL下位の札幌光星と札幌第一がブロックリーグに降格する。

◇プリンスリーグ2022北海道プレーオフ(関係分)
▽1回戦

帯北 1(0-0 1-0)0 札幌光星
▽準決勝
帯北 2(1-1 0-0 延長 1-0 0-0)1 駒大苫小牧
▽決勝
旭川実業2nd 2(1-1 1-0)1 帯北

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