帯北高出のGK阿部諒弥、サッカーJリーグ清水エスパルスへ
帯北高サッカー部出身のGK阿部諒弥(21)=中央学院大4年、同高、芽室中、芽室小出=が、Jリーグの清水エスパルスに来季加入することが内定した。193センチの長身を生かしたハイボールの強さと、高いセービング能力が特徴。クラブの公式サイトに「エスパルスの勝利のために貪欲にプレーする。たくさんのことを吸収したい」とコメントを寄せた。
勝利のため貪欲に
芽室町出身の阿部は芽室少年団、帯北アンビシャス、帯北高でプレー。高校2年時には日本サッカー協会主催のナショナルゴールキーパーキャンプのメンバーにも選出されている。千葉県大学リーグ1部の中央学院大では1年生から正GKを務めた。同大は今季リーグ優勝を果たし、初の関東リーグ昇格を決めている。
4年の春にけがをしたが、リハビリに取り組み復帰したという。「何度も様子を見に来てくださったスカウトの方の言葉が支えになった」と明かした。念願のプロ入りに「お世話になった指導者やチームメート、どんな時もサポートしてくれた家族に感謝の気持ちでいっぱい」とした。
帯北高出身選手の高卒、大卒でのJリーグチーム入団は2013年に松本山雅FCに入団した山田満夫(現ウーロンゴン・ユナイテッドFC=豪独立リーグ)以来。同高サッカー部の片桐聡監督は「謙虚で自分自身に矢印が向く(=自分をまず厳しく評価する)選手だった。人として一流であることが、プロへの第一歩であることを証明してくれた。愛される選手に成長してほしい」とエールを送った。
清水エスパルスは今季J1で17位に終わり、来季は7年ぶりにJ2で戦う。日本代表GKの権田修一(33)が所属する。(古川雄介)