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全日本学生音楽コンで豊田さん(芽室町出身)、菅原さん(芽室中3年)が全国へ

「聴衆を引き込む演奏をしたい」と語る豊田さん

 第76回全日本学生音楽コンクール(24日、横浜)のフルート部門に、芽室町出身で東京芸術大学音楽学部付属音楽高1年の豊田翼さん(16)=芽室小・中卒=と、芽室中3年の菅原凛さん(14)が出場する。10月に札幌で開かれた北海道大会本選で第1位に輝き、練習を重ねている。(池谷智仁、斉藤さゆり通信員)

 高校生の部の課題曲はモーツァルトのフルート協奏曲第2番で、「演奏者の器が問われる曲。難しかった」と豊田さんは振り返る。モーツァルトが求めていた音楽は何か、毎日のように考えさせられたという。モーツァルトの曲で認められることは、プロになる確率が上がるとし、「納得する形で1位を取れたことに意味がある。今後のフルート人生に大きな価値がある」と話す。

 自由曲で競う全国大会は、尾高尚忠作曲のフルート協奏曲を選んだ。「日本の和と美の象徴と言える、いつか吹いてみたかった憧れの曲。東京生活に慣れてきた区切りとして、聴衆を引き込む演奏をしたい」と語る。

 豊田さんは昨年の全国大会は、中学生の部で第1位と聴衆賞を獲得している。

全国の舞台へ意欲を見せる菅原さん

 菅原さんは、中学生の部の課題曲シュターミッツのフルート協奏曲を演奏。「単調にならないように表現するのが難しかった」としながらも、「いろんなプロの演奏を聞き、先生に教わったことを自分のものにして、本番では納得のいく演奏ができた。去年は3位だったけど、今年は念願の全国出場を果たせてうれしい」と笑顔を見せた。

 菅原さんを小学6年から指導する中札内村のフルート奏者赤部里美さんは「これまでコツコツと取り組んできた練習の仕上げとして、全国大会では自信を持って堂々と演奏してきてほしい」とエールを送る。

 全国大会ではバートンの「ソナチネ」で本番に臨む。「さらにスキルアップして、これまでの自分とは違う演奏ができたら。北海道からただ一人出場するのだから、コンクールを思う存分楽しみたい」と意欲を語った。

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