道警音楽隊が帯広署管内でコンサート 上士幌中、高と合同演奏も
道警音楽隊(鈴木将人隊長)は15日から3日間、帯広署管内でコンサートを開いた。どの会場も満員となり、観客は同隊の重厚な演奏に酔いしれた。
同隊は道民と警察を結ぶ「音の架け橋」を目指して活動している。16日には上士幌中学校(新倉忠司校長)と上士幌高校(渡邊邦夫校長)の各吹奏楽部と、上士幌町山村開発センターで合同演奏会を実施した。同町に同隊が来るのは19年ぶりで、約170人の観客が訪れた。
始めに両吹奏楽部が演奏した後、同隊が特殊詐欺被害防止を呼び掛ける寸劇も取り入れた演奏を行った。
休憩を挟み、3団体63人全員で合奏。同隊の松本仁孝楽長(51)と中学の松久麻美顧問(42)、高校の野村啓介顧問(39)が交代で指揮者を務め、アンコールを含めた計6曲を披露した。
パーカッションを担当した同高1年の加藤和也さん(15)の母郁美さん(36)はビデオカメラを回しながら聴き入り、「みんな素晴らしい演奏をしていて感動した。一緒にできる機会はそうそうないと思うので、これを機に成長してくれたら」。和也さんも「良い刺激になった」と充実した表情を見せた。
演奏会を終え、松本楽長は「この日を隊員全員が心待ちにしていた。学生たちは上手で私たちも楽しませてもらった」と笑顔で話した。(山田夏航)
道警音楽隊が帯広署管内でコンサート 上士幌中高と合同演奏