緑陽台・下音更V 5-2鈴蘭 町村少年野球チャンピオンシップ大会
【士幌】軟式野球の十勝管内町村少年チャンピオンシップ大会(十勝管内少年野球指導者協議会主催)が9月24、25日と1日の3日間、士幌町総合運動公園野球場などで行われた。決勝は緑陽台・下音更連合が5-2で鈴蘭野球少年団に逆転勝ちして、町村ナンバーワンに輝いた。3位は音更ビッグスターズと新得町野球少年団。今季の各大会で上位に入った9チームが出場した。(古川雄介)
攻守走一体感 緑陽台・下音更連合
2-2で迎えた五回、緑陽台・下音更は、敵失で出塁した先頭の小瀬遙(はる)主将が二盗を決め、さらに三塁を果敢に狙った走りが悪送球を誘い、勝ち越しのホームを踏んだ。さらに足を絡めて追加点も奪い、前田剛監督は「練習を重ねた、前の塁が空いていたら狙う姿勢を見せてくれた」と気持ちを一つにした選手たちをたたえた。
準決勝で投げた小瀬主将が球数制限に達したため、登板経験の少ない太田悠貴が先発。初回に2失点したものの、二回以降は走者を背負っても切り抜けた。「緊張したが、下位打線を抑えたことで普段通りの投球になった。打たせる投球を心掛けた」(太田)とバックを信じて投げた。
四回に四球でためた走者を返してしぶとく同点に追いつき、同回から継投した加藤慶大(やすと)も無失点で、五回の逆転を呼び込んだ。連合チームではあるものの、必ずチャンスは来ると信じたナインには、守備も走塁も一体感があった。小瀬主将は「最初は連係が取れていなかったが、勝ちたい気持ちでコミュニケーションが取れるようになり、最終的には仲間と呼べる存在になれた」とうなずいた。
7月にスタルヒン杯争奪全道スポーツ少年団交流大会に出場するなど、思い出に残った1年に、「町村チャンピオン」のタイトルが加わり、誇らしげだった。
ミスを励まし合えた
準優勝の鈴蘭野球少年団・天野凌(ひむろ)主将の話
最初はいつも通りのプレーができたが、四回に点を取られて気持ちが落ち、守備に影響してしまった。ミスが出ても皆で励まし合うことができた。
◇1回戦
中札内パワーズ
10000|1
1100×|2
勇足エンジェルス
◇2回戦
更別ジャガーズ
1010|2
003×|3
鈴蘭野球少年団
音更ビッグスターズ
6443|17
0000| 0
勇足エンジェルス
本別レッズ
2201|5
304×|7
新得町野球少年団
緑陽台・下音更連合
34030|10
03320| 8
柳町イーグルス
◇準決勝
鈴蘭野球少年団
00010|1
00001|1
音更ビッグスターズ
(鈴蘭少年団の抽選勝ち)
【鈴】芦澤、大友-上田、木下
【音】鈴木、野地-小畑
▽二塁打=中谷(鈴)
緑陽台・下音更連合
000104|5
000110|2
新得町野球少年団
【緑】小瀬遙、加藤-前川
【新】渡邊耀、泉-湯浅櫂
▽二塁打=前川、荒木(緑)
◇決勝
緑陽台・下音更連合
00023|5
20000|2
鈴蘭野球少年団
【緑】太田、加藤-前川
【鈴】大友、紺野-木下
▽二塁打=小林廉(緑)