キリンの赤ちゃん誕生! おびひろ動物園で8年ぶり 初乳飲み元気
おびひろ動物園で10日、アミメキリンの赤ちゃんが誕生した。同園でのアミメキリンの繁殖成功は2014年に生まれたメープル(7歳)以来8年ぶり。
同園が13日に発表した。父親のメープルと母親のユルリ(5歳)の子で性別は雄。ユルリは19年に多摩動物公園(東京都)から来帯し、メープルと同居していた。キリンの妊娠期間は一般的に約450日。ユルリは21年3月23日の最終発情から444日での出産となった。
ユルリは初めての出産ということもあり育児放棄が懸念されていた。育児放棄が起こる場合、母親が子どもを蹴ってしまったり、警戒して離れていったりするという。
しかし担当飼育員の片桐奈月さんによると、ユルリは出産直後、時々子どもの動きに驚きながらも、体をなめてきれいにしてあげていた。その様子に「母親らしい姿を見て安心した」という。その後、初乳を飲む姿も見られた。
現在も授乳行動が見られ、ユルリは食欲も回復するなど徐々に体調も正常に戻りつつあるというが「産後1週間は緊張状態が続く」(片桐さん)。親子の様子を注意深く見守っていく方針。
同園によると、一般公開は「6月下旬を目指している」とするが、父親メープルが子どもを強く警戒しており、相性次第では時間を要する可能性もある。また生まれた子どもの愛称は、キリン舎前に候補を掲示し、来園者に投票で決めてもらう予定。(近藤周)