若駒挑む ばんえい競馬で今年度の能検始まる
ばんえい競馬(帯広市主催)で、デビュー前の新馬の適性を見極める「第1回能力検査」が17日、帯広競馬場で行われ、将来の出世馬たちが力強い走りを見せた。
検査には明け2歳の計167頭が登録。本番の出走と同じ200メートルのコースを使い、雌は460キロ、雄が480キロのそりを引き、制限時間約4分以内に走れば合格となる。障害を一気に登り切る馬がいれば、途中で膝をついて倒れてしまう馬もいた。観客席からは生産者やファンらが「頑張れ」「止まるな」などとげきを飛ばしていた。
今回の検査からそりが新調され、午前10時に行われた第7競走までに特段の不具合はなかった。
初めて能検を見にきたという帯広市の大学院生吉田桜さん(24)は「まだデビューしていない馬が必死になってそりを引く姿に感動した」と笑顔で話した。
ばんえい競馬は22日に開幕し、合格馬は誕生月を迎え次第、順次デビューする。検査は全10回、次回は29日を予定。(山田夏航)