釧路リベラルティは初戦敗退 全日本女子フットサル選手権大会
フットサルの女子日本一を決める第18回全日本女子選手権大会(日本サッカー協会主催)が4日、よつ葉アリーナ十勝で開幕した。十勝での開催は一昨年の前回大会に続き2回目。道勢唯一の出場となった釧路リベラルティ(道第2代表)は、初戦で福井丸岡ラック(北信越代表・福井県)に0-9で敗れた。前回覇者のSWHレディース西宮(関西第1代表・兵庫県)は、ゴリラシズオカ(東海第2代表・静岡県)に3-2で勝利し、5日の準々決勝に進んだ。帯広市出身の大久保美聡が所属するエスポラーダ北海道イルネーヴェ(道第1代表)とAICJ高校(中国代表・広島県)は、チーム内で新型コロナウイルスの陽性者が確認されたため、出場を辞退した。大会は全国の14チームが出場し、6日までトーナメントで争われる。(新井拓海、金野和彦)
大差にも最後まで闘志 「全部出せた」 釧路リベラルティ
初出場の大舞台はほろ苦かった。釧路リベラルティは、10回連続出場の福井丸岡ラックに0-9の大差をつけられて敗退。石岡愛夏主将は目を赤くして悔しがりながらも、「練習の成果は全部出せた」と話した。
大会前には高校生や社会人の男子チームを相手に、スピードを磨いてきた。昨年はGK村上楓のけがで、道代表を決める大会を欠場。それだけに今回、チーム初の全国大会に懸ける思いは高まり、2017年に優勝経験もある強豪相手に、最後まで食らいついた。
前半6分すぎに先制点を奪われ、その後も相手に何度もゴールに迫られたが、GK村上を中心に懸命の守備。シュートを放った相手の足元に、村上が果敢に滑り込んで捕球するなど、気持ちの入った動きでゴールを守った。フィクソの石岡主将は「最後まで足を動かし、声を掛け合って守れた。GKが心強かった」と、前半を1失点に抑えた。
連続失点した後半も、チームの闘志は途切れなかった。欠場のイルネーヴェの思いも背負い、「北海道のチームが上がれるように。試合を楽しむことを考えて、1点でも決める」(石岡主将)と、心に刻んで戦い抜いた。
釧路リベラルティは、北海道十勝スカイアースのFW高瀬証の妹で、“なでしこジャパン”の経験もあるFW高瀬愛実(INAC神戸レオネッサ)がかつて所属していたチーム。2年前にフットサルの部門を立ち上げた。伊藤晃一監督は「全国とのレベルの差があった」としつつ、「考えながら守備の対応ができていた」と評価した。石岡主将は「ここに戻れるように、また頑張っていきたい」。この涙を今後の糧にする。
(4日分)
▽1回戦
高知ユナイテッドSCレディース(四国代表・高知県) 不戦勝 エスポラーダ北海道イルネーヴェ(道第1代表)
アルコ神戸(関西第2代表・兵庫県) 4-3 立川・府中アスレティックFCレディース(関東第3代表・東京都)
シュートアニージャ(関東第1代表・神奈川県) 10-2 ナカスポ(東北第1代表・青森県)
デリッツィア磐田レディース(東海第1代表・静岡県) 7-1 セットスター和歌山レディース(関西第3代表・和歌山県)
SWHレディース西宮(関西第1代表・兵庫県) 3-2 ゴリラシズオカ(東海第2代表・静岡県)
ファンレディースフットボールクラブ(東北第2代表・宮城県) 不戦勝 AICJ高校(中国代表・広島県)
バルドラール浦安ラス・ボニータス(関東第2代表・千葉県) 8-0 ビボルガールフットサルクラブ(九州代表・長崎県)
福井丸岡ラック(北信越代表・福井県) 9-0 釧路リベラルティ(道第2代表)