「努力の積み重ねが結果に」 五輪女子スピードスケート活躍を十勝関係者たたえる
北京冬季五輪スピードスケートは19日に男女マススタートを行い、全競技日程を終えた。十勝勢は個人、団体合わせて4種目でメダルを獲得。幕別町出身の高木美帆選手が金を含むメダル4個、姉の菜那選手が銀メダルに輝き、応援する地元・十勝を沸かせた。
帯広南商業高スピードスケート部元監督で高木姉妹を高校時代に指導した東出俊一さん(65)=帯広大谷高社会科講師=は「努力の積み重ねが結果につながった」とたたえた。
「転倒などのアクシデントもあり、全ての競技が最高の結果ではなかったかもしれないが、各選手の一生懸命に取り組む姿勢が素晴らしかった」と十勝勢の連日の活躍を振り返り、「まずはゆっくり休んでほしい。今後のことはそれからしっかりと考えてもらえれば」とねぎらった。
帯広スケート連盟の細川吉博会長は「美帆選手が際立った。さらなる記録を期待している。他の選手の滑りも、見ている人に感動を与えたのではないか。スケートを志す子どもたちにとって、励みになる大会だった」と振り返った。
十勝の競技環境に対しては、「地元で働きながら競技をできない選手もいるので、連盟と商工会議所が中心になって、十勝に帰れる仕組みをつくっていきたい」と話した。
幕別町の飯田晴義町長は、高木菜那選手がマススタートの最終コーナーで転倒したことに関し「今までに出た種目の疲れがたまっており、レース中の位置取りでも体力を使ったのだろうと思う。とにかくお疲れ様と言いたい」と気遣った。今大会の高木菜那・美帆姉妹の活躍には「最高のレースで十分力を出し切ってくれたと思う」とたたえた。
(新井拓海、小野寺俊之介、本田龍之介)