JR札幌発着 運休続く 3日連続 再開めどたたず 除雪作業進まず
JR北海道は札幌圏の降雪に伴う除雪作業に引き続き時間を要するため、8日も札幌と帯広・釧路方面を結ぶ特急おおぞら・とかち全22本など、札幌駅発着の全ての特急を含め631本の列車を運休した。同社は小樽-札幌-新千歳空港間を最優先に除雪作業を行っており、8日夜の開通を目指している。ただ、同日午前11時半現在、他路線の運転再開のめどはたっていない。
6日から3日連続での運休で、ビジネス・観光客らへの影響が続いている。帯広では8日も切符の払い戻しや高速バスに切り替える姿が見られた。
道や北海道開発局、札幌管区気象台などの関係機関で構成する北海道雪害対策連絡部会議が7日に札幌市内で開かれ、JR北海道の担当者が「大変ご迷惑をお掛けし、申し訳ない」と陳謝。除雪状況について「6日の朝方に列車を動かし、途中で運行不能となった列車が各駅に止まったままのところもある。その列車を避けて除雪車を動かしているため、時間を要している」と説明した。(津田恭平)
貨物も運休も宅配影響なく
JR貨物の列車も運休しており、8日午前10時現在、トラックによる代行輸送は実施していない。
ヤマト運輸では、現時点で十勝管内の配達に影響は出ていないが、「今後、札幌や石狩を起点とする荷物に若干の遅れが出てくる可能性もある」(同社広報)としている。(大海雪乃)