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スマイルジャパン初戦快勝 十勝関係者も歓喜

 北京五輪の女子アイスホッケー日本代表「スマイルジャパン」は3日夜の初戦を快勝。帯広市出身のDF志賀葵(トヨタシグナス-帯三条高出)、FW紅音(あかね、同)姉妹の活躍に十勝の関係者にも笑顔が広がった。「次の試合(5日・デンマーク戦)も頼むぞ!」。次戦への期待と激励の声が送られた。

 市内の実家では、父の弘明さん(49)がテレビ観戦。日の丸を背負った2人がリンクを縦横無尽に駆ける姿に、「自分の子どもではないみたい」。開始直後は硬くなったのか、娘たちの姿に「全体的に『あれ?』と思った」というが、第3ピリオド4分3秒の勝ち越しゴールを姉妹で演出。「大事な決勝点に絡めて良かった。落ち着いてパスを出したように見えた」と喜んだ。

 対戦相手のスウェーデンは、14年ソチ、18年平昌両五輪でも開幕カードで敗れた因縁の相手。難敵を一蹴した最高のスタートに、「次戦まで中1日空く。体力をゆっくり回復させ、次も堅実にチームに貢献してほしい」とねぎらった。

 姉妹の帯広レディース(現帯広クレインズレディース)時代の仲間で、現在は同チーム監督の安宅奈々さん(37)は「葵は安定した守備で1対1でも負けない強さがあった。紅音は得点チャンスはなかったが、好パスが目立ち、存在感があった」とたたえた。「2人とも中学時代から別格だったが、そこから成長して今や日本代表の攻守のエース。2人で組んでプレーすることが多く、見ていて楽しかった。初戦勝利は本当にうれしいし、今後が楽しみ」と声を弾ませる。

 帯広アイスホッケー連盟の山下司会長(66)は「帯広で生まれ育った志賀姉妹が主力で活躍し、五輪初の白星発進をもたらした。帯広のアイスホッケー界にとっても歴史的な日になった」と興奮気味に語り、「テレビで観戦した十勝の子どもたちにも感動を与えてくれたのでは。大きな目標になる」と波及効果も期待していた。
(松岡秀宜、松村智裕)

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