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「楽しませてもらった」「お疲れさま」女子陸上の女王・福島千里さん引退、両親と飯田町長

幕別町糠内の自宅で福島千里さんの活躍を振り返りながら「十分楽しませてもらった」と語る(右から)父輝幸さん、母玲子さん

 幕別町出身で日本の陸上女子短距離界をけん引してきた福島千里さん(33)が29日、引退を表明した。両親や幕別町の関係者、十勝の陸上競技関係者からは功績をたたえ、これまでの苦労をねぎらう声が聞かれた。

 福島さんの父輝幸さん(68)=農業=、母玲子さん(62)は「千里はアキレス腱(けん)や膝が痛いと言っていたので自分の体を維持するのが大変だったのでは」と気遣い、「(これまでの活躍に)十分楽しませてもらった。あちこち応援しに行ったのが印象に残っている」と語った。

 引退については1月に入ってから聞いたと言い、輝幸さんは「苦労しながらやってきたのだから、自分の考えがあったのだろう。引退した後どんなふうに進んでいくか、しばらく悩むと思うが見守りたい」と話した。

 飯田晴義町長は「日本の一線級で短距離を引っ張ってくれた。自らが破るしかない記録を打ち立てたのはすごい。長い間、お疲れさまでしたと言いたい」とたたえた。福島さんは町応援大使を務めていることから「一線級にいた人ならではのアドバイスができるはず。陸上競技を目指す子どもたちへの指導も期待したい」と話していた。(本田龍之介)

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