中世ロココ調・高級コテージ完成、温泉施設も着工 中札内フェーリエンドルフ
【中札内】地方創生ベンチャー・そら(帯広市、米田健史社長)は、グループ化したグランピングリゾート・フェーリエンドルフの再整備を着々と進めている。18日には新築の高級コテージ1棟が完成し公開されたほか、温泉施設(スパ)の地鎮祭も行われた。
同社はキャピタル・ゼンリン(帯広市)を昨年子会社化。管理するコテージ約50棟を全面リニューアルして4月から営業を開始した。
新コテージは3棟を建設する計画。名称「プリンセススイート」で木造平屋154平方メートル。中世ヨーロッパのロココ調をイメージした設計で、調度品もそろえた。特に家具などは海外から輸入。ベッドルームだけで3室、ダイニングやリビングなどもゆったりした広さとなっている。
同社によると、新設1棟の事業費は1億円。1泊4人2食付きで15万円程度(時期によって変動)、稼働は12月からを予定、すでに宿泊予約は受け付けている(0155・68・3301)。2棟目はプリンセスの1・3倍の大きさで、来年4月稼働を目指している。
温泉施設は平屋約800平方メートル。浴室やサウナ、露天風呂などを設け、来年7月完成予定。源泉の提供先は最終調整中。地鎮祭には石川香織衆院議員も参列。米田社長がくわ入れ、施工の萩原建設工業の萩原一利社長がすき入れを行った。
米田社長は「コテージの概念を打ち崩し、他施設との差別化を図る。滞在時間を延ばすことに寄与し、創業から掲げる十勝の地域内総生産を高めたい」と話した。(佐藤いづみ)