オシドリ親子にカルガモ同行 学芸員「理由分からず」
帯広市の緑ケ丘公園内にある十勝池周辺で、オシドリの親子に付いて回るように行動するカルガモの成鳥が、公園利用者の目を引いている。
十勝池で確認できるカモ類にはマガモやオシドリ、カルガモがいる。近くの帯広百年記念館によると、今年は6月中旬からオシドリのひな11羽が出現。親子で池の周辺を歩く姿が見られるが、そこにカルガモ1羽も加わっている。たまに集団から離れるオシドリに対し、カルガモはひなの近くを動いている。
オシドリの親に導かれることで餌を見つけやすかったり、繁殖期の雌でひなに反応したりしていることが考えられるが、同記念館学芸員の池田亨嘉さんは「行動をよく調べないと理由は分からない」と話す。
この光景は公園利用者の目に留まり、帯広市の主婦亀井優美さん(72)は「オシドリの子育てにカルガモが一緒でびっくり」。オシドリの子育てはまだ続くが、池田さんは「餌は与えず、距離を保ちながら見守って」と話している。(安田義教)