北の屋台、31日まで全店休業 道の時短要請受け対応
北海道への緊急事態宣言発令を受け、十勝管内の飲食店など規制対象となる店舗などでは、休業や時短営業などの対応に追われている。十勝でも新型コロナウイルスの感染拡大や医療のひっ迫などが懸念される中、要請自体には理解を示しつつ、特に低迷が長期化している夜の飲食店などからは「営業を続ける体力の限界も近づいている」など悲痛な声が聞かれた。(佐藤いづみ、本田龍之介)
北の起業広場協同組合(杉山輝子理事長)は、帯広市内中心部で運営する北の屋台全店を、16日から31日まで休業する。新型コロナウイルスの感染拡大による、北海道の緊急事態宣言を受けた措置。
期間中は、北の屋台の通りを通行止めとし立ち入り禁止とする。16日午前に通りの出入り口にバリケードを設置した。
酒類を提供する飲食店に対する道の時短要請を踏まえて判断した。同組合では店主らと協議し、期間中の休業で合意したという。北の屋台ではゴールデンウイーク後も客数が大きく落ち込んでおり、同組合は「限られた時間の中で営業しても、仕入れロスが発生する状況などを考えて休業という結論を出した」としている。
道内の緊急事態宣言が延長した場合は、屋台の休業期間も同様に延長する方針。