JCI JAPAN グローバルユース国連大使に幕別清陵高校の島崎さん
日本青年会議所(JCI日本)が世界の若者と交流する高校生を全国から募集する「JCI JAPAN グローバルユース国連大使」に、幕別清陵高校3年の島崎愛彩(まなさ)さん(17)が選ばれた。全国で47人が選ばれる予定で、十勝からは4年ぶり。コロナ禍の影響で海外研修はないものの、オンラインで各国の同世代と国際協力の在り方を話し合う。
同事業は2011年にスタート。将来の社会を担う若者が、持続可能な開発目標「SDGs」などに関して学ぶ場として実施されている。例年は世界で選ばれた若者同士が国連欧州本部などで交流していたが、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、昨年度からオンラインを使った内容に変更している。
島崎さんは豊頃町生まれ、大津小、豊頃中を卒業後、幕別清陵高校の1期生と入学した。幼少期から豊頃町の外国語指導助手(ALT)と交流する機会があったほか、中学3年時には同町姉妹都市のカナダ・サマーランド市にホームステイで滞在。ホストファミリーの温かさに触れ、現地で出会った同世代とインスタグラムで近況を報告し合っている。大学に進みカナダに留学することを目指し、英語の勉強を続けている。
島崎さんは、昨年、米国で黒人が白人警官に射殺された事件に衝撃を受け、人種間の争いなどを改めて考えるようになった。昨秋の北海道高校英語弁論大会十勝地区大会(優良賞)でも、事件に触れ、互いが助け合い、差別のない社会の実現を訴えた。
その後、学校の勧めで今回のグローバルユース国連大使への応募を決めた。選考を経て、道内では島崎さんを含め4人(9日時点)が選ばれている。
今後、オンラインや合宿形式の国内研修を受け、7月からオンライン上で各国の若者と交流する予定。島崎さんは「まさか自分が選ばれるとは思っておらず、びっくり。海外の人が日本のことをどう思っているのかを知りたい」と話している。(本田龍之介)