幕別高校に閉校記念碑完成 歴史伝える資料室も
【幕別】今月末で閉校する幕別高校(越坂直広校長)で24日、閉校記念碑のお披露目式が行われ、関係者が別れを惜しみつつ72年の歴史を胸に刻んだ。校舎内には同日までに、学校の歩みを伝える資料室も開設された。
記念碑は閉校記念事業協賛会(千葉幹雄会長)が設置。開校40周年記念に同校前庭に設置された高さ約3・5メートルの石の中央に、校歌を4番まで刻んだ黒御影石をはめて完成させた。校歌の上部には、越坂校長が考えた「この地に燦然(さんぜん)とし揺るぎなく存立した学舎」の言葉を添えた。
お披露目式には教職員ら10人余りが出席。千葉会長が「閉校は寂しい限りだが、この場所を心のよりどころにして生きていきたい」とあいさつ。越坂校長は「何とも言えない惜別の情がある。幕別高校が十勝の大地に燦然と揺るぎなく存立していたことを銘記したい」と述べた。
一方、学校側は、閉校後も中札内高等養護学校幕別分校が残る校舎内の2階の1教室を使い、歴史を伝える資料室を開設。幕別高校の制服や各部活のユニホーム、校旗、全卒業アルバムや幕高祭の歴代パンフレットなど500点余りを並べている。野球部応援の横断幕や幕別高校新聞、自動車科で使われていた教科書や教材などもある。
見学を希望する場合は同分校(0155・55・2121)に連絡が必要。(澤村真理子)