厳寒の海で旬のウニ漁 広尾漁協
【広尾】町内の音調津漁港沖で5日、冬の風物詩のエゾバフンウニ漁が始まった。ダイバーが厳寒の海に潜ってウニを採取し、同漁港に水揚げした。漁は5月ごろまで続く。
広尾漁協(亀田元教組合長)は30年ほど前から、音調津漁港の種苗生産施設で育てた稚ウニを海に放流し、4年ほど経過したものを漁獲している。
例年1月ごろから漁を始めるが、今年はしけなどでずれ込んでいた。
ダイバーたちは午前8時半ごろに出港。午前10時すぎに水揚げされたウニは漁港の作業所に運ばれ、15人ほどで手際よく選別した。5センチ以下のウニは資源保護のため海に戻している。
漁協うに部会の瀧本保(たもつ)副部会長(69)は「コロナ禍で値段は厳しいかもしれないが、味は変わらない。身が締まった旬の広尾のウニを食べてほしい」と話していた。(松村智裕)