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市民ミュージカルと児童劇団が公演 帯広市民文化ホール

美しくも悲しい物語が展開された帯広児童劇団の「かんでら」

 帯広児童劇団の公演「かんでら 龍神の舞編」が19、20両日、おびひろ市民ミュージカル(Obiカル)の公演「銀河鉄道の夜」が20日に共に帯広市民文化ホールで開かれた。コロナ禍で開催が危ぶまれたが、練習や開催時に感染症対策を施すことで本番を迎えることができた。団員たちは、練習の成果を存分に発揮した。(大木祐介)

帯広児童劇団
人魚の物語 生演奏とともに

 帯広児童劇団の35回公演となる「かんでら」は2016年上演作を、時代や場所の設定を書き直したもの。北海道を舞台に、ろうそく屋を営む人間の夫婦に育てられた人魚の娘を中心とした物語。小ホールを会場に2日間で約450人が来場した。

 人魚の娘が手掛ける絵付きのろうそくが好評だった。欲に目がくらんだ人間たちの画策で、人魚の娘をはじめろうそく屋に関係する人たちが悲しみに包まれるさまが歌と踊り、生演奏の音楽で展開された。劇の最後に脚本演出などを務めたツジアツロヲさんが「成長していく子どもたちにとって、公演は1度きりのチャンス。見に来ていただいて感謝」とあいさつした。



2人の少年の星々を巡る不思議な旅を描いた「銀河鉄道の夜」

おびひろ市民ミュージカル
2年ぶりの再演に800人

 Obiカルの第18回公演「ミュージカル 銀河鉄道の夜」は、大ホールで20日の午前と午後の2回公演され、延べ約800人が来場。宮沢賢治の童話を基にした演劇で、18年公演(15周年記念)以来、2年ぶりの再演となった。

 作品は、主人公の孤独な少年ジョバンニと友人カムパネルラが銀河鉄道を走る列車に乗り込み、不思議な世界を旅する物語。星々を巡り、さまざまな登場人物との出会いや別れとともに、ジョバンニが成長していく様子が描かれた。

 劇の最後に小林弘明実行委員長は「皆さまのおかげで、この状況下でも公演を実現することができた」と感謝を述べた。

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