運賃をQRコード決済 全国初 12月から全車で 拓殖バス
北海道拓殖バス(音更町、中木基博社長)は、路線バスの車内でQR・バーコード決済を利用できるように準備を進めている。降車時にバーコード付き整理券を入れ、読み取り機にスマートフォンの決済画面をかざすだけで支払いが完了する。同社によると、路線バスで同様の決済方法を導入するのは全国初という。12月15日から全車で利用できる。
乗客の入力や運転手の金額確認などの手間を軽減するため、使用する決済サービスのQRコードをかざすだけで決済できるようにした。
全車で、乗車口にバーコード付きの整理券発行機と運転席の横に読み取り機を導入する。下車時バーコード付き整理券を料金箱に投入すると自動的に機械が判別、パネルで運賃を表示する。機器の導入には、自社資金や観光庁のインバウンド推進関連の補助金などを活用した。使える決済サービスは「ペイペイ」「au PAY」「d払い」「アリペイ」「WeChat Pay」の5種類。
小森明仁業務部長は「生活の中ではQR決済などがなじみつつある。若い世代の方たちにもバスを便利に使ってもらえるよう、今後も取り組みたい」と話している。(本田龍之介)