大物のナガイモに歓声 帯広川西小で収穫体験
帯広川西小学校(辻勝行校長、児童198人)の全校児童が26日、校内の畑でナガイモ掘りを体験した。泥まみれになって収穫を楽しみ、歓声が響いた。
川西地区名産のナガイモへの理解を深めようと、同校では児童が毎年、植え付けから収穫までを体験。今年は長期休校の影響で、同校PTA(八代勝義会長)と教員が5月に種芋を植え、主に辻校長が雑草取りに取り組んできた。
軍手をはめた子どもたちはこの日、奇数学年と偶数学年で入れ替わりながら、深さ約1メートルの畝に入り、慎重に土をかき分けた。
二つに分かれた“双子”のナガイモや土の中の昆虫に驚きながら、80センチを超える“大物”が次々掘り出されると、「でかい!」とうれしそうな声が響いた。
4年の藤村りのんさんは「どこにナガイモが埋まっているのか分からないから、掘るのが難しい。とろろにして、ご飯にかけて味わいたい」と話した。
収穫にも協力したPTAの八代会長は「将来、大人になってナガイモを見たときに、故郷を思い出すきっかけになれば」と願いを込めた。(高田晃太郎)