生徒まちづくりと地方自治を学ぶ 池田で高校生議会
【池田】池田高校(古市俊章校長)の3年生8人(男子5人、女子3人)による町高校生議会定例会(町議会主催)が25日、町議会本会議場で開かれた。生徒らは、一般質問や意見書の審議などを通して地方自治への知識を深めた。
高校生議会は年1回行われ、今回で7回目。選択科目で地方議会制度について学ぶ「政治経済」の授業を選んだ生徒が参加。一般質問では、路面に凹凸が多い旭通の歩道(通学路)の除雪方法について、勝井勝丸町長は「冬季までに凹凸をなくすように維持管理に努める。凹凸が発生した場合は土のうの敷設により安全な通行を確保する」とした。駒ひなこさんへの答弁。
この他、スケートボードパーク建設について(山崎樹羅さん)、JR定期券の補助について(西村楽斗さん)、企業誘致の推進について(目黒悠真さん)、農村部のタクシーを活用した移動手段について(鴨川菜都美さん)、集える施設の整備について(笠井瞳さん)の一般質問に対し、勝井町長、加賀学教育長が答弁した。
質問は事前に町に通告され、町議会と同様に丹羽泰彦議長が進行、町の各課長らも出席し、実際の議会と変わらない雰囲気で行った。また、「政治に関心を持てる教育を求める意見書」(永易友樹さんら3人連名)、「空き家対策を求める意見書」(上西巧人さんら3人連名)の意見書案2件を原案通り可決し、閉会した。
将来は小学校教諭を目指している駒さん(18)は参加した生徒の中で唯一、再質問し、勝井町長から踏み込んだ答弁を引き出した。駒さんは「緊張したけど、自分の意見をしっかり聞いてもらった。(高校生議会に参加し)町政に興味を持つきっかけになった」と笑顔を見せた。
また、意見書案を提出した永易さん(17)は「自分にとって高校生議会への参加は、思考力や人間力を高める有意義なものだった」と話していた。(内形勝也)