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念願のチーズドッグ開発 豚丼の名店「とん田」営む小野寺さん

「型からはみ出た『羽』の部分のカリカリ感も最高」と、とかチードッグをPRする小野寺代表

8月開店 テークアウト専門店で販売
 帯広の人気豚丼店「とん田」(帯広市東10南17)を運営する小野寺洋一さん(44)が8月1日、店舗横にテークアウト専門店「とかちチャーム」をオープンさせ、十勝産の小麦粉を使ったオリジナルのチーズドッグ「とかチードッグ」などの製造・販売を始める。約20年前まで食べていた「史上最高のチーズドッグの味」(小野寺さん)を再現したもので、「自信が持てる出来。長年の夢がようやく実現した」と張り切っている。

 チーズドッグは基本、ホットケーキ風の生地にプロセスチーズを挟んで焼いたメニュー。とかチードッグは十勝産の小麦粉とミックス粉などを使用し、特注の鋳型を使い、北海道の妖精「コロポックル」の形とした。チーズ味とピザ味の2種類で1個各200円。

 特にチーズ味は、小野寺さんが生まれ育った千葉県柏市内の屋台店などで食べた味に似せた。「生地の弾力やチーズとの味のバランスが絶妙だった。当時は地域のどの店で食べても同じ味だったと記憶するが、いつの間にか消えていた。その後も探し歩き、似たようなメニューがあると食べたが、あの時に巡り合えなかった」と振り返る。

念願のチーズドッグ開発 豚丼の名店「とん田」営む小野寺さん 写真2

 「とかちチャーム」はプレパブ風店舗。「とかチードッグ」のほか、米粉100%の「米包(ミーパオ)」(豚丼味、バターコーン味2種)も1個各260円で販売する。

 小野寺さんは14年前から、妻の叔父が創業したとん田で働くようになり、2010年ごろに2代目店主に。行列店のオーナーとして忙しい日々を送る中でも開店の夢を持ち続けた。社員も育ち、開店準備を進めてきた矢先、新型コロナウイルスの影響で、外食店を取り巻く環境が一変した。「迷ったが、手軽においしい品を提供し、お客さまの笑顔を見たい」と話している。午前11時~午後6時、当面は不定休。問い合わせはとん田(0155・24・4358)へ。(佐藤いづみ)

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