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旬のアスパラ送れない コロナでゆうパック停止 沖縄・九州向け

選別作業が進められる清水町産のアスパラガス。九州・沖縄向けが出荷できなくなっている(金野和彦撮影)

九州・沖縄向け「レタスも心配」
 新型コロナウイルスの拡大に伴う航空便の運休を受け、収穫期を迎えた十勝産のアスパラガスが、九州・沖縄方面へ発送できない状態となっている。九州・沖縄行きの発送手段が受け入れ停止や遅延となっているため。今後、他の作物の輸送に影響する可能性もあり、関係者は状況を注視している。

 アスパラ産地の清水町内では昨年産で36トンを収穫。今年も5~6月中旬に収穫、7~8割ほどは道内の市場向けで、道外を含む個人向けは5月中旬から、日本郵便の「ゆうパック」で発送する予定だった。

 ところが日本郵便は4月からチルド・冷凍のゆうパックについて、他都道府県から沖縄県へ運ぶ荷物の引き受けを停止。航空便の運休により、道内から九州方面への配達も、通常より2~4日程度の遅延が見込まれる状態となった。

 JA十勝清水町ではゆうパックの引き受け停止・配達遅延を受け、九州・沖縄向けのアスパラについては、帯広や札幌の市場向けにシフトする予定だ。

 同JA農産部の担当者は「1~2日発送が遅れると鮮度に影響する。(九州・沖縄向けの占める割合は低いが)個人向けに今年も注文が入っており、キャンセルの影響は大きい」と強調。地元での消費を呼び掛けている。

 JAめむろファーマーズマーケット愛菜屋もゆうパックを利用していることから、アスパラの沖縄県への発送のめどは立っていない。JA幕別町は商社を通じて発送しアスパラ輸送の影響はないが、「今後、レタスの沖縄への出荷ができるのか心配」と漏らしている。(中島佑斗)

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