北の屋台、今期オープン 外出自粛要請で人影はまばら
帯広市内の屋台村「北の屋台」(西1南10)が入れ替え工事を終え、17日にリニューアルオープンした。新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、恒例のオープニングイベントは中止。前日の緊急事態宣言を受けた知事の外出自粛要請に伴い人影もまばらで、静かな滑り出しとなった。
今期で7期目(2020年4月~23年3月)。和食店の「ふじ絵」や串揚げ店の「将(MASA)」など初出店の7店舗を含む計20店舗でスタートした。
改修工事ではトイレの床の補修やごみ捨て場の境界線の整備などを行い、リニューアルオープンに合わせて外装や内装のデザインを新たにした継続店も。運営する北の起業広場協同組合によると、今期から衛生管理に関わるセルフチェック表を全店に配布。当面はアルコール消毒液を2カ所に設置するという。
初日は前日の外出自粛要請を受け、屋台の人通りは少なく、新規店舗の身内客などが目立った。
「琥羊」の高橋泰之店主は「開店には最悪のタイミングだが、笑うしかない」と明るく振る舞い、初出店の「ケ・セラ・セラヴィ!」の菊地奈実子店主は「先が見えなく不安しかないが、念願のお店なので自分の色を出せるように頑張りたい」と意気込んだ。
同組合の杉山輝子理事長は「前回のオープン時より人は少ないが、仕方がない。状況次第で昼の営業などについても検討を進めたい」と話した。(沖田唯可)