「夢諦めても捨てないで」映画監督八鍬さんが講演 幕別
【幕別】帯広市出身で「ドラえもん のび太の月面探査記」などを手掛けたアニメーション監督八鍬新之介さん(38)の講演会が8日、札内コミュニティプラザで開かれた。「映像を通して子どもたちに伝えたいこと」をテーマに、映画監督の夢をかなえるまでの道のりや映画製作への思いを語った。
今年度の町PTA研究大会(町PTA連合会主催)の講演で、約170人が来場した。
八鍬さんは帯広第八中、帯広柏葉高、日本大学芸術学部卒。2005年にシンエイ動画に入社、映画ドラえもんはこれまで3作で監督を務めている。
八鍬さんは映画好きの父親の影響で小学1年生で映画監督の夢を持ったことや、中学でバレーボールに打ち込み、高校では学校を辞めようと考えるほどバンドに夢中になったエピソードを紹介した。
自身の経験を踏まえ、「子どもたちには『夢を諦めても、捨てる必要はない』ということは言える。映画監督になる夢を忘れていたこともあったが“ポケット”にはあった」と振り返った。また、「頑張っていれば必ず誰かは見ている。努力してもうまくいかないことはあるが、周りから信頼を得ることの方が大切」と強調した。
自身が手掛けたドラえもん作品を紹介しながら製作秘話も披露。「忙しかったり自分の意見が通らないとアニメーションを作るのが嫌になることもあるが、誰に届くのかを考えると気持ちを持ち直せる」とし、「とにかく愛のある映画を作っていきたい。いじめや虐待のニュースを見るたび、何かしら自分にできることはないかと考えている」と作品への思いを語った。(澤村真理子)