ディスカウント「トライアル」十勝初進出へ 長谷川産業所有の元MV店舗跡に
ディスカウントを主力に全国展開する小売店「トライアル」が、帯広市東5南3の「いちまるフードプライス店」跡に出店する計画であることが、7日までに関係者の話で分かった。店舗業態などは不明だが、早ければ来春オープンを目指しているもよう。出店すれば十勝初進出となる。
場所は、国道38号を挟んだ帯広柏葉高校の南向かい。5月末までマックスバリュ(MV)北海道(札幌市)が運営する「いちまる-」が営業していたが、現在は空き店舗。敷地面積は約9200平方メートル。店舗は1998年築で2階建て。土地建物とも長谷川産業(帯広市)が所有する。
トライアルは、福岡市に本社を置く「トライアルカンパニー」が運営。同社ホームページによると、食品のほか、家電・雑貨なども取り扱う「スーパーセンター」を主力に、「ディスカウント」や「メガセンター」などの業態で240店舗以上展開する。価格の安さなどを売りに年々店舗数と売り上げを伸ばしており、直近の売上高は4370億円(2019年3月)。
関係者によると、両社はすでに賃借契約を交わしており、トライアル側は居抜きで使用するとみられる。
トライアルの道内での店舗は、道央や旭川、釧路などでスーパーセンター業態中心に24店。最近では苫小牧市内に4店舗目となる出店計画を公表したばかり。十勝は空白地区で、過去もたびたび進出のうわさがあった。
管内のスーパー出店状況は、福原(帯広市)やダイイチ(同)など地場スーパーの勢力が昔から強い。管外勢では、コープ十勝の流れをくむコープさっぽろ(札幌市)、いちまる(帯広市)の店舗を継承したMV北海道が2015年に進出している。(佐藤いづみ)