校長、教頭も「なつぞら」熱演 更別で芸能発表会
【更別】村内3小中学校の校長、教頭と荻原正教育長ら村教委職員がバンドを組み、NHK連続テレビ小説「なつぞら」の主題歌「優しいあの子」を、23日に村社会福祉センターで開かれた村総合文化祭・芸能発表会(実行委主催)で披露した。先生たちの熱演に会場から大きな拍手が送られた。
村では学校と地域が連携して学校教育を推進するコミュニティ・スクール(CS)が今年度から本格的にスタート。学校側からも地域に出向いて教職員の顔と名前を覚えてもらおうと参加を決めた。
グループ名は荻原教育長の名前にちなんだ「正ちゃんず」。初舞台となった昨年の芸能発表会では全員でハンドベルを演奏した。メンバーが一部入れ替わった今年は、楽器経験者が複数いることからバンド演奏を披露することに。10月末から計3回の合同練習を経て本番に臨んだ。
更別小の水野豊昭校長がタンバリン、阿部英一教頭がギター、上更別小の中村秀明校長がキーボード、鈴木充教頭がサックス、更別中央中の和田秀治教頭がパーカッション、村教委職員3人がエレキギターとドラム、ベースを演奏した。
ボーカルを担当した更別中央中の宝輪祐子校長と荻原教育長は、ドラマで広瀬すずさんが演じた「なつ」と草刈正雄さんが好演した「じいちゃん」にそれぞれ扮(ふん)し、寸劇も披露して会場を沸かせた。
荻原教育長は「CSは地域の皆さんの協力がなければ進みません」と呼び掛け、メンバーと会場が一緒に「ふるさと」を歌った。
この日のためにオーバーオールを購入し、なつを熱演した宝輪校長は「会場の皆さんが温かく迎えてくれたのですごくうれしかった。教育委員会と校長会、教頭会が一体になったと感じました」と達成感をにじませた。この春に赴任し、初舞台となった上更別小の鈴木教頭は「1回目の練習で出来上がっていた。教育長と校長先生が最高でした」と笑顔だった。
芸能発表会には幼児から高齢者まで全15組が出演し、遊戯や民謡、バトンなどを披露した。(澤村真理子)