目指せQRコード入り風景印 更別・熱中小で授業
【更別】更別郵便局の風景印をデザインし、村の活性化に一役-。大人の学び舎「十勝さらべつ熱中小学校」で15日、紙の仕事人を自称するクリエイター小杉博俊さんによる図画工作の授業が行われ、生徒たちが風景印のデザインに挑戦した。同校は更別郵便局に生徒の図案を提出し、風景印の刷新を目指す。
今回、小杉さんが同校で授業を担当するに当たり同郵便局に風景印をデザインしたいと持ち掛けたところ、神成哲也局長が快諾。人の誘致につながる「招き風景印」を図案化するワークショップを開くことにした。
風景印は地域の象徴的な景色や特産品などが描かれた日付印で、希望する郵便局が1種類のみ持つことができる。更別郵便局にもサイロと牛舎、ヤチカンバ、日高山脈を図柄にした風景印があり、1980年から使用されている。
授業で小杉さんは「更別に全国から人を呼び込む力を持った風景印をデザインしてほしい」と呼び掛け、「新しい視点で、例えば最先端を行く更別の農業を図柄にし、QRコードを入れてみるのもいい」とアドバイス。生徒たちは思い思いに風景印をデザインした。
この日の授業で提出された風景印の図案は75作品。その後、3日間をかけ同校ホームページの特設サイトで生徒による投票を実施。最終的に更別郵便局の新たな風景印の図案にQRコード入りの1点が選ばれた。
現在、QRコードを取り入れた風景印は存在しない。もし日本郵便に認証されれば、夏には更別郵便局に全国初のQRコード入り風景印がお目見えする。QRコードのリンク先は、村の生きた情報にアクセスできるサイトにする予定。
神成局長は「風景印が刷新されると、押印の依頼が一気に増える。村のPRにつながれば」と話し、同小学校の亀井秀樹事務局長は「更別郵便局にQRコード入りの風景印が置かれる日に向け、村に人を呼び込む仕掛けをつくっていきたい」と意欲を見せている。(斉藤さゆり通信員)
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