7月に食品スーパーがオープン 士幌フードセンター後継テナント
【士幌】2月末で閉店した町中心部のスーパー「士幌フードセンター」(町本通東16)の後継テナントとして、町内で鮮魚専門店を営む「ほしや」(星屋隆蔵社長)の関連会社が、食品スーパー「しほろ海山市場」を出店することが分かった。同社は6月末で鮮魚店を閉店し、新店舗の運営に注力する。コインランドリーも出店する予定で、7月にもオープンする。
スーパーを出店するのは、星屋社長の長男の洋之氏(43)が3月に立ち上げた「ほしやグループ」。店舗面積約400平方メートルのうち、売り場となる300平方メートルを、士幌フードセンターから賃借し、生鮮品や総菜などを販売する。残りは地元のクリーニング店がコインランドリーを出店する。
鮮魚コーナーでは現在の専門店のノウハウを生かし、対面販売を行う。刺し身類を充実し、少量の切り売り販売にも応じる。旧店舗でもニーズの高かった総菜コーナーは従来の3倍の広さとし、イートインコーナーを設ける。食品や弁当の配達も受け付け、地域密着のサービスを目指す。
ほしやグループの社員に加え、地元から従業員4人を新規雇用し、計8人体制でスーパーを運営する。星屋洋之社長は「温かさと人情味あふれる店づくりを目指したい」と話している。
店舗改装に掛かる経費は約300万円で、テナントの賃料は月額30万円。町商工会の空き店舗対策事業の助成制度を活用する予定。
士幌フードセンターは前身の遊塚商店として1952年に設立された。62年の法人化に伴い、現名称に変更した。90年から現店舗で営業していたが、店主の高齢化や後継者不足を理由に閉店。町内のスーパーはAコープ士幌店「アスポ」のみとなっていた。(安倍諒)