史上初の4連覇達成 帯広の柴田さん、バーテンダー全道大会で
第46回全国バーテンダー技能競技大会北海道統括本部予選会で、日本バーテンダー協会帯広支部の柴田輝(あきら)さん(47)が史上初の4年連続総合優勝を果たした。今回は「神の光輪」をイメージした創作カクテルなどで、全3部門で1位に輝く完全優勝。10月に徳島市で開かれる全国大会に向け、「総合優勝し、世界大会に出場したい」と意欲を見せている。
大会は同協会北海道統括本部の主催。5月26日に帯広市内の北海道ホテルで開かれ、各支部の代表9人が出場した。衛生法規などの学科のほか、(1)課題カクテル(2)創作カクテル(3)フルーツ・カッティング-の3部門で技術を競った。
全部門を制した柴田さんは、最も高い技術を発揮したとして「ベストテクニカル賞」も獲得した。上位3人が全国大会に進む。
「エー・グラス」(帯広市西2南10、フジモトビル2階)オーナーバーテンダーの柴田さんが総合優勝したのは5回目で、完全優勝は3回目。史上初の4連覇が懸かり、期待する教え子の出場で師匠としてのプレッシャーを感じたが、2位に大差をつけて圧勝した。
今回の創作カクテルの名前は、フランス語で神が与える光輪を意味する「オレオール」。柴田さんは「頑張っていれば、幸運や勇気、笑顔が訪れることを表現した」と話す。
乳白色に近いピンク色のカクテルは、バラとバナナのリキュールなどを使用。バラの香りやバナナとアーモンドのこくなど、奥深い味わいが広がる。グラスには、ラディッシュやレモン・ライムの皮で表現した、神の光輪を運ぶ天使が添えられている。このカクテルは同店で提供している。
全国大会は9回目の挑戦で、初の総合優勝を狙う。創作カクテルには自身へのメッセージも込めているとし、「全国一になり、世界大会に出場するのが目標。自分を信じ、努力をやめなければ願いはかなう」と力を込める。(池谷智仁)