将来は馬主に ばんえい応援ツアーに道内外のファン参加
楽天競馬を運営する競馬モール(東京、木村美樹社長)は2、3の両日、帯広市内のばんえい牧場十勝などで、会員対象の応援ツアーを初めて開いた。生産者振興策として将来の馬主候補の確保を目的とし、7人が参加した。
ばんえい競馬では馬主が減少しており、長期的に生産者の経営を支援する上で馬主の確保は急務となっている。そのため、普段は入れない生産現場でばん馬と触れ合い、生産者と交流を深めながらレースを観戦できるツアーを企画。主に道内からのばんえい競馬ファンが参加した。
2日は同牧場を運営するジェイワンホールディングスの小森唯永代表が案内し、ばんえい競馬で重賞21勝したカネサブラックの血を引いた馬などが紹介された。参加者は馬に餌をあげて楽しんだ。楽天競馬スペシャルアドバイザーで札幌から参加した古谷剛彦さんは「ばん馬は迫力があるが、おとなしくてかわいい」と話していた。
木村社長は「ばんえい競馬に少しでも興味を持ってもらい、馬主などで支えてくれる人を増やしていきたい」と話した。生産者も高齢化などで減少しており、小森代表は「馬を供給する立場として、より多く生産したい。現在は年間で30頭ほどだが、40頭を目標にしたい」と話した。
ツアーは1泊2日で、3日は帯広競馬場で朝調教見学ツアーへの参加やレースの観戦などを行った。(川野遼介)