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矢後 新入幕で9勝 「ひと安心 頑張った」 父・浩史さん

会場で矢後関(中央)を激励した父浩史さん(左)と母正子さん(右)

 【東京】27日に千秋楽を迎えた大相撲初場所を、9勝6敗の好成績で締めくくった芽室町出身の矢後関。27日夜には所属する尾車部屋の初場所終了のパーティーが都内で開かれ、矢後関の両親も芽室から駆けつけ、新入幕を見事な勝ち越しで飾った息子の活躍を祝った。(植木康則)

 場所が開かれた国技館に近い第一ホテル両国で開かれたパーティーには、関係者160人ほどが参加。

 尾車親方(元大関琴風)は、乾杯のあいさつの中で、矢後関について「矢後は新入幕で良く9番(勝った)。いろんな意味できついところを、最後まで崩れず、よく9番持ちこたえたと思う」と評価。十両四枚目で勝ち越した、同部屋の友風関を引き合いに「矢後と友風、2人でもっと稽古して、横綱・大関を目指してもらいたい」と激励した。

尾車親方(中央)の乾杯のあいさつで壇上に並んだ尾車部屋の力士たち。前列左から2人目が矢後関

 会場で、父の浩史さんは、初場所を振り返り、「けがなく終わってひと安心。勝ち越してくれてうれしい。よく頑張った」と検討した息子を称賛。母の正子さんは「(十両に)落ちてしまうのではと毎日ドキドキしていた。けがをする力士も多かったのでそれも心配で、仕事をしていても落ち着かなくて。無事終わってほっとしています」と安堵(あんど)の気持ちを打ち明けた。

 矢後関は三月場所に向けて、「次も目いっぱいの相撲を取って、ひとまず勝ち越しを目指して稽古に精進する」と語った。両親は「番付を上げ、まずは三役を目指してほしい」(浩史さん)、「稽古を積んで上でも通用するように頑張ってほしい」(正子さん)と期待を込めていた。

もっと上で活躍したい
矢後 一問一答

 見事新入幕での勝ち越しを決めた矢後関に、心境や今後の抱負などを聞いた。(植木康則)

 -新入幕で9勝6敗、勝ち越しおめでとうございます。
 ありがとうございます。ひとまず勝ち越しを決めたのは良しとして、もっともっと『こんなもんじゃない』という思いもあります。

 終わったばかりなので、次のこととかは、これから考えようと思っています。

 -7勝のあと、少し足踏みしましたが。その間の気持ちは。
 いろいろあり過ぎて。連敗したときは、毎日きつかったですけれど。一つ白星が出て勝ち越して、良かった、ほっとした、という思いしかなかったです。

 -ご両親に報告は。
 両親には、おかげさまで勝ち越しましたと報告しました。何と言われたかは覚えていません。

 -地元・十勝のファンにひと言。
 地元のファンの方には特別な思いがあります。早くもっと上で活躍したい。活躍しているところを多くの方々に見てもらって、その応援が自分の励みになりますので。

 まだまだこんなところで満足せずに、できるところまで、やれるところまで頑張ります。

 -3月場所への抱負を。
 目いっぱいの相撲を取って、ひとまず勝ち越しを目指して稽古に精進しますので、応援よろしくお願い致します。


◆初場所の星取表
力士プロフィール 矢後太規-日本相撲協会ホームページ

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